アニソンとかのハードコアブートレグを作りたい! - 5.ブレイクとビルドアップを作る
前回の記事はコチラ
出来上がったものがコチラになります
このブログを書きながら少しずつブラッシュアップしています。
さて第4回から2週間ほど間が空いてしまいました。ありがたいことに色々忙しくさせていただいていたり、締め切りがシビアだったりとここ数か月駆け抜けております。土日はクラブにいるか家で引きこもって作業しているかのどっちかになっていたので久しぶりに狂いの無いゲーセンとか行きたいです。
今回はドロップに至るまでのでブレイク部分とビルドアップを作っていきます。盛り上げるぞー!ポイントです。
エモいPADとキラキラのPluckとエレピ
ハッピーハードコアとかJ-coreのブレイクと言えばこうだよなぁのアレ。まぁ通ってきた道なので…というわけでこの構成でブレイクを作っていきます。
まずはPAD。コード通りに鳴らしてます。
なんとも言い難いんですが「自分の思ういい感じを探してください」としか言えないですね…一部を伸ばしたり短くしたりするとベタ打ちっぽくならないです。
一緒に鳴らしてるベースもコード通りに
SpireとSerum。どちらもNhatoさんのプリセットですね。SpireがTrance & Progressive Producers Soundbank for Spire、SerumがNhato Serum Bass Essentialsです。特に弄らないでプリセットそのまま使ってます。
Trance & Progressive Producers Soundbank for Spirestore.anagram-s.com
Nhato Serum Bass Essentialsstore.anagram-s.com
EQで低音切ってOTTで調整、ベースはいらない帯域切っただけのシンプルな構成。
次はエレピ。
うわ~~~!それっぽい~~~!
なんかやってそうな雰囲気出してますがコード上の音を鳴らしてるだけです。変わったことはしてません。
そしてこの音、M1じゃなくてS1Pianoっていうvstで出してます。M1っぽい音が鳴る以外ADSRとAMDとピッチベンドの調整しかできない男前なvstです。フリーのvstなのですが今DLできるのかな…インターネットアーカイブとかに残っているかもしれないので、自己責任で調べてみてください。
高音と300くらいからを切って8000くらいを上げて抜けをよくして、Transient Shaperでアタック感を出してうっすらOTTをかける。残像感がある程度にディレイかけて空間を埋めてます。個人的には深くかけすぎるとくどいと思ってるんですがそこは使うvstと人によりけり?
最後はPluck。
こんな感じのフィルター開いていく感じのPluck、いいよね…。いい…。
16分でコードに従いながら。変に外そうとか考えないでまずはコード通りに鳴らしてみましょう。音が鳴るとそこからアイデアが湧いてきます。
これもTrance & Progressive Producers Soundbank for Spireに入ってるPluckですね。ほんとにこれだけでトランスっぽい音は困らなくなるので気になった人はチェックしてみてください。ミキサー側でエフェクトかけたかったのでリバーヴとディレイを切ってます。ちなみにSpireにデフォルトで入ってるPluckはそのまま使えるレベルです。自分も使ってます。いい音です。
いらない帯域切ってディレイ。シンプル。
盛り上げポイントを作る
どんな感じの音を使っているか軽く説明が終わったところでどんな感じで曲を進行さているか見てみますか。
16小節。歌モノUK Hardcoreって考えるならブレイクでウオォー!ってなるとは思うんですけど、原曲がアニソンゲーソンなので個人的にはあまり原曲の勢いを壊さない方がいいのかなって考えてます。原曲ならBメロからそのままサビで高まるぞー!ってなるのにブートレグでブレイク入ってなんか意味わかんない音が入ってきたぞって思われてシオシオってなることもあります。経験談です。なので今回作るときもブレイクは長くなりすぎず、かつハードコアっぽさをを重点にしました。
9小節目からHHとクラップ入れて地味盛り上げポイント作ってます。ハッピーハードコアっぽくリアル目なクラップを8分でパンパン。
PADが何か物足りないな~ってときにやっているヤツ。同じキー音のワンショットにバカ深いリバーヴかけたものをステレオ感多めにして置いてます。今回はリバースしてますが、そのまま置いたりグリッジかけたりしても面白くなります。
ビルド入る前は残響もあまり残さずバチっと音止めてます。この方がビシっとキマります。もちろん残した方が雰囲気良くなることもあるので曲次第です。
ビルドアップも16小節。メインのリードにさっきまで泣きメロ奏でてたピアノをバッキングで。フィルターを閉じてドロップに向けて広げていきます。だいぶハッピーハードコアっぽい感じを意識してますね。
ハッピーハードコアっぽ~い!オレらの育て親の音!これも変わったことせずコード通りに置いてます。
フィルとスウィープで雰囲気を作ってそのままドロップ、大サビへ。という流れです。
フィルはサンプルでもよく見かけますが、自分好みのものが見つかる確率が鬼のように低いので作った方が早いと思います。
Jakka-BのスネアロールのHow toを見ると一歩先のフィルが作れると思います。これに限らずJakka-BのHow toはハードコア作る人なら見ておいて損はありません。マネしよう。
次回はどうしましょ。AメロBメロでもいいけどFX何置いてるかでもいいような気がしてきた。ちょっぴり考えます。
アニソンとかのハードコアブートレグを作りたい! - 4.ハードコアっぽいリードを作る
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出来上がったものがコチラになります
ちなみにこのブログを書きながら少しずつこのブートもブラッシュアップしています。書き終わるころには少し変わってるといいな。
今回はリードを打ち込んで音を作ります。今回もプリセットを駆使してガンガンやっていきましょう。色んな意味でやってて一番楽しい部分カモ。
音作りの前にメロディを作る
まずはメインのメロディを作りましょう。今回は一番目立つギターのメロディをそのまま使います。Catch the Breezeって一発でわかりますし。
ベースとは逆の要領で低音を切ってメインのギターリフを聴きやすくしてあげましょう。レッツ耳コピ。
リリースは長すぎても良くないのでそこは切ったり伸ばしたり臨機応変で。ポルタメントで音をしゃくったりすると変化が出ます。
ポルタメント無し
ポルタメント有り
結構聴いた感じの印象も変わるしなんかいい感じになりました。
リードの音を作る
さて音を作っていきましょう。今回は3本レイヤーしています。上からメインの音、Sawの音、バッキングです。シンプルな展開な分音は少なめにしました。
まずはメインのリードから。音は上で鳴らしているので省略。
あ~~~~プリセット使ってます!この手の今っぽいUK Hardcoreの音の作り方わからなかったのでマジで理想の音を探してそこから自分好みになるように触っています!Hardcore Producers Soundbank for Spireのプリセットです。お気づきかもしれませんが私はSpireが好きです。音がいいので。
Hardcore Producers Soundbank for Spire (incl. 100+ Samples)store.anagram-s.com
上からEQ、OTT、リバーヴ。結構シンプルな構成。ベースと重なってほしくないので低音は切っています。音の住み分け、沼だけど大事です。
次はSawリード。ポルタメントはしていません。
メインのリードで出ていない部分の音とステレオ成分をこの音で出しています。
ユニゾンマシマシwideマシマシスーパーソウ。こういう音作るの好きなんですよね。これは自分で作ってます。一度何かのシンセで作り方覚えたらどんなシンセでも大体作れるようになるので作るのももちろん大事です。
ディストーションを少しかけて音に厚みを加えてOTTで調整。Stereo Shaperでさらにステレオ感を出して最後にリバーヴ。
最後はバッキング。裏打ちで鳴らすことが多いのですが今回はメロディがシンプルなのでメロディと一緒に鳴らすことにしました。ベースのルートをたどっています。バッキングとか鳴らすときはとにかく音に違和感がないようにと心掛けているつもりです。何か変だなと思ったら一音上げるなり下げるなり調整した方が絶対良いです。意図的に外してるならまぁヨシとして意図せず音が外れてたら耳につきます。これは自戒でもあります。
ちょっと古臭い感じもまたいい。
Sylenth1を使っています。これはkors kさんが配布してたプリセットに入ってるデチューンの効いた音です。少し自分で弄っていますがこういう音作るの意外と難しかったりします(LFOでピッチ揺らしたりとか最初わかんないです)。
コピペかと疑われる構成。でも変に弄って迷走するよりはいいと思うんです。
3つのリードをひとつのバストラックにまとめて最後の処理をしています。リードをトリガーにサイドチェインリバーヴもかけています。やり方は一緒なので前の記事とかを参照に。
FreshAirで持ち上げてEQで改めていらない部分をカットして耳に痛かった5000~6000辺りを少しカット。最後にディレイをかけて空間を埋めています。
こうして出来上がったリードを全部鳴らしたものがこちら。
自分なりの"""今っぽさ"""を探求した結果こうなりました。どうでしょうか?
最後にここまでできた音を全部一緒に鳴らしてみましょうか。