チラ裏

日々のことを書いたり音楽とかデザインとかゲームの話をしたりします。

アニソンとかのハードコアブートレグを作りたい! - 2.サンプルパックを並べてリズム帯を作る

前回の記事はこちら

nonakachin.hatenablog.com

完成品がコチラになります。

soundcloud.com

サンプルを並べてリズム帯を作る 

今回はリズム帯を作ります。とりあえず四つ打ちキックとハイハット・ライドシンバルとクラップを鳴らしていきましょう。 
自分はキックとか作る知識はないのでこういうのは全部サンプルパックを使っています。一度ガバキックを3xOSC(FLに付属しているソフトシンセ。減算合成方式でUIがバカみたいにわかりやすくて単純)から作ったことがあるのですがガバキックを作れる人に二度と足向けて寝れないくらい苦労したので。 ありがとうサンプルパック。

キック

まずはキック。Nhatoさんのサンプルパックのキックかしら。

Nhato Kick Samplesstore.anagram-s.com

こういうサンプルはプレイリストに直接置いていく人が多い印象ですが、自分はリズム帯を作る時サンプルをチャンネルラックに読み込ませてピアノロールに打ち込んで作っています。ノート打ち込みでもいいんですが、ピアノロールに書いた方が色々細かいことがパッとできるのでピアノロールでやってます。

ピアノロール派

四つ打ちでドンドンドンドン。ミキサーを見てみましょう。

EQで300くらいをブーストしてあげて、ディストーションで少し歪ませてます。kHs Transient Shaperでアタックを少し持ち上げて埋もれないように、あとはうっすらリミッターをかけています。今回は時間もかけたくなかったのか比較的シンプルです。

非常にシンプル

エフェクトに関しては正解はないので、個人でこれがいいかな?とかプロの人の真似してみるとか数作って自分の中でとりあえず納得いく感じのを見つけてください。自分も未だに正解はわかっておりません。 

ハイハット

次はハイハット(以下HH)。二つともベンジェンスのサンプル使ってますね。
まずはクローズハイハット(以下CLHH)をチキチキ
チキチキチキチキ。16分で打ち込んでますが8分でもいいと思います。16分で打ち込んでるのは完全にクセです。ベタ打ちに聞こえないようにベロシティを調整してます。

ピアノロールのいいところ

そして古来よりハイハットは裏打ちだね絶対」と言われているのでオープンハイハット(以下OPHH)を裏打ちで打ち込みます。ツクチーツクチーのHHができました。 

こちらもミキサーを。CLHHはシンプル。なんとサイドチェイン用のFruityBalanceしか刺さってません。男前。

ボリュームノブあるヤツなら何でもいいです

OPHHもシンプルです。EQで低音を切ってうっすらとリバーブをかけています。そしてFruity peak controller。

先ほどサイドチェインをかけると記述しましたが、そもそもサイドチェインってどんな処理?って話からします。 

CLHHとOPHHが同時に鳴ると音が重なってぼやけてしまうので、OPHHが鳴った時に一時的にCLHHの音量を少し下げてグルーヴ感を与えます。ツクチーツクチーの"チー"の部分を際立たせてノリを良くする感じです。サイドチェインはこのような"指定したものをトリガーにして自動でボリュームを調整する"処理のことを指します。この場合はボリュームオートメーションって言うのかな?まぁいいや! 

ひとまずサイドチェインをかけていないHHがこちら

OPHHが鳴ったタイミングで特に何も変化せずCLHHがそのままのボリュームで重なってますね。今回はFruity BalanceのボリュームノブをFruity Peak ControllerのPeakにリンクさせてサイドチェインを行います。 

Fruity Balanceボリューム部分を右クリックしてRemote controlからLink to controllerを選択。

真ん中のInternal controllerタブからOPHHのミキサーのPeak ctrl - Peakを選択。

Mapping fomulaでInverted(動きを反転させる)を選択しAccept(ルー語?)

これでOPHHが鳴ったタイミングでCLHHの音量が下がるようになります。かかり具合はFruity Peak Controllerの「BASE」と「DECAY」でお好みに調整しましょう。 

サイドチェインをかける前→かけた後の動画こちら

OPHHが鳴ったところでFruity Balanceのつまみが左に動いて、CLHHの音量が下がっているのがわかるかと思います。

最後にパンの調整。今回は気持ち左に振りました。これでノリのいいHHが出来上がりました。 

まとめて少し左寄りに

あとはライドシンバルを表拍で乗せましょう。こちらもシンプル。低音を削ってうっすらリバーヴをかけて空間を埋めます。HHと逆方向、気持ち右寄りにパンを振ります。 

ライドは右寄り左右分けて聞き取りやすく

クラップ

リズム帯最後はクラップ。リズム帯で一番難しいと思います。リズム帯鳴らすだけなら聞こえるんですがいろんな音鳴らすと一瞬で埋もれてしまうんですよね… 

今回はStaminaRecordsサンプルパックのA.Bのclapを使っています。Staminaのサンプルパック、ストアのクローズと共に絶版になってしまったのでどこかのタイミングで再販されないかな…めちゃくちゃ使えるので 

ミキサーのチェック。EQでいらない低音部分をカットして8000くらいを持ち上げて目立つようにしてますね。そのあとディストーションで少し歪ませてますTransient Shaperでアタックを持ち上げてうっすらリバーブ。すこし広げて空間を埋めようとしてます。ディレイかけてもよかったかも。ヌケのいいクラップの作り方、教えてもらいたいですね。

パーカッション

そして味付けで後ろでうっすらパーカッションを鳴らします。これもA.Bのパーカッションループ使ってますね。これだけでも結構聞こえ方とか空間の埋まり具合が変わります。スチャポコなってるサンプルパックを調整してます。EQでいらないところを切って、ベタで鳴らすのはアレだったのでパンにオートメーションをかけて左右に振っています。 

こうして出来上がったリズム帯がこちら

ミキサーの音量バランス(参考になるのか?)

以上、意外と長くなってしまったリズム帯でした。ほぼ無心でやってる作業を文字起こしするとこうなるんだなとなっております。次回はベースの耳コピと打ち込みをしてみましょう。